2023/10/14 16:00
こんにちは。
絹糸で作る糸まきアクセサリー専門店【おかもとかも】代表の岡本です。
9月に販売を開始した、帯留めシリーズの新作「糸まき手鞠の帯留め -秋- おいもラテ」。
各種販売サイトで多くの方にご覧いただけていて、嬉しい限りです。
今日はその試作~完成までの道のりをご紹介します。
読んでいただけたら嬉しいです。
【①3Dプリンターでの土台パーツ作り】
おかもとかもの糸まきは、糸を巻く土台となるパーツから3Dプリンターで自作しています。
帯留めの形は「春」と同じにしようと決めていたので、色をどうしようかなあというところからのスタートでした。
秋がテーマなので、初めは紅葉をイメージしてオレンジ~赤の中間色のような色を想定していました。
でも、レジンに着色しているとき、頭の中に『さつまいも』が浮かんできたんです‥
もうそうなったら「秋=おいも」しか考えられず、今回の新作テーマは「おいも」にすることにしました。
お芋色の絹糸を巻きたくて、その色が映えるために土台パーツはお芋よりもややピンク色、やや薄めのカラーに調色しました。
【②絹糸の巻き方を考える】
次に、糸の巻き方ですが、秋ってチェック柄を使いたくなりませんか?
なので、糸もチェック柄に巻きたくて、とりあえずお芋色の絹糸を格子状に巻いてみました(初期案)。でもこれでは寂しすぎるので、ここから糸を足して色を足して可愛く仕上げることにしました。
ひとすじの格子に糸を4重になるように重ねて、色を他の色で挟むようにして‥とできあがったのが、第2案です。
初期案よりは重厚になったけど、なんだか単調でもうひとエッセンスほしくなりました。
もうひとエッセンス‥何か工夫できないかな‥と考えて考えて、
「そうだ!格子を斜めにしてみよう!」と思いつきました。
思いついたが最後、納得いく形になるまでああでもない、こうでもない‥と2日間。
そしてこねくりまわしてできあがったのが、第3案です。
斜めに交差する絹糸!
直角に交わるよりも、動きが増えてかわいくなりました。
交差する色の順番にもこだわって巻いています。
色ももう一色追加して、お芋カラーの絹糸がより映える出来ばえに進化しました。
【③完成!名前つけにも悩みました】
「糸まき手鞠の帯留め -秋- ○○」の○○部分をどうしようかな。
さつまいも、じゃなんかなあ‥
野菜そのままの名前って、なんかなあ‥
でもお芋要素は絶対入れたいしなあ‥
と、出来上がった糸まきを見つめていたら、なんだかチェック柄がキャラメルマキアートみたいに見えてきました。
ピーン!!
ということはこれは!
「お芋ラテ」!!!
というひらめきで、こちらの帯留めの名前は
「糸まき手鞠の帯留め -秋- おいもラテ」になりました。
「お芋」より「おいも」のほうがなんとなくかわいいので、ひらがなで。
こんな風に、出来上がった帯留め。
ぜひチェックしていただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。